心をそだてるはじめての伝記101人【世界の偉人を幅広く知る】

小学校低学年に読ませたい本として、伝記をあげる親御さんは多いだろう。

しかし、この年の子どもにその名前や彼らが育った環境もわからないまま、文字ばかりの伝記を読ませるのは無理があるのではないだろうか。絵本のような短い文章とビジュアルからはいった方が、小学校低学年の子どもには強く印象に残るのではないか。それでもやっぱり、世界の偉人達の功績は知ってもらいたい。

そんな考えにピッタリなのが、講談社の「心をそだてるはじめての伝記101人」だ。

この本は、その名の通り101人の偉人達の逸話が収録されている。実際は50人が1人2~8ページで紹介され、残りの51人は1/3ページでの紹介となる。

エジソンやライト兄弟といった伝記の王道ともいえる人物から、植村直己や手塚治虫といった最近の人物まで幅広く紹介されている。この本を読んで興味のある人物がいれば、より詳しい伝記を読むという流れがいいだろう。

実際、ウチではこの本で興味を持ったコロンブスやヘレン=ケラーつながりでアン=サリバンの伝記漫画を、自主的に学校の図書室で借りて読んでいた。

365シリーズのように、興味の幅をひろげる為の本として最適かと思う。2ページ位までなら、小学校低学年の書写にも調度よい長さだろう。

定価2,800円(税別)と値が張り、古本でもあまり値が下がらないのが残念だが、チェーンでない町の古本屋であればお買い得価格で見つかることもある。ワタシもそういった古本屋で運命の出会いから500円で入手した。

ちなみに、こちらは全国学校図書館協議会選定図書となっている。