国語の読解問題には水王舎の「論理エンジン 小学生版 1年生」を使っている。
小学生の読解問題集としては定番のようで、Amazonでの評価も高い。
問題には一通り目を通したが、小学1年生でも取っつきやすい難易度だろう。文章の内容も物語文・説明文・生活文と多岐にわたって収録されている。
「論理エンジン 小学生版 1年生」では、1つの文章に対して5つのステップに分けられた問題がある。ステップ1~4は通常の読解問題だが、ステップ5は文章の内容に沿った総合学習的(教科でいうと生活だろうか)な問題が出題される。例えば、おたまじゃくしをテーマにした説明文には、他の生き物の親子関係を線でつなぐ問題といった具合だ。
この問題集の素晴らしいところは、なんといっても解答・解説の細かさにある。本体が112ページに対して、解答・解説が60ページもあるのだ。
出題のねらいから指導の仕方まで詳しく載っているが、効果的に使うには大人が問題と解説をしっかり読みこむ必要がある。そして、できれば隣で見てやり、解説してやれる環境が望ましいだろう。これがなかなか大変なことではあるのだが。
ウチでは1回に1ステップずつやらせているが、これだと1つの文章題に5日かかる。これはあまりにも非効率的だ。難易度も高くないので、2~3ステップあるいは5ステップ全てを1回で終わらせても良いかもしれない。
この問題集の著者である出口汪氏は東進ハイスクール等で講師を勤めており「文章を論理的に読み解くこと」の指導に定評があるようだ。
出口氏の「出口汪の日本語論理トレーニング 小学一年 基礎編」や「はじめての論理国語 小1レベル」も評判が良いようなので、小学2年生から始めてみようかと思う。